不登校の定義
「不登校」とは、学校に登校していない状態のことを指し、文部科学省では不登校を「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義づけています。
小・中学生が年間登校する日数は約200日程度なので、年間30日間の欠席は出席すべき日数の15%にあたります。
しかし、保健室や図書室などの別室に登校する生徒や、ホームルームで出席をとった後に早退する生徒などは、登校したものとみなされるため、上記の定義にあてはまりません。また、小中学校などの義務教育の学校中には、不登校者などを対象にしたフリースクールへの登校を学校への出席とみなすところもあるため、実際の不登校者数は、統計よりかなり多いことが予想されます。
文部科学省は、「全ての児童生徒がそれぞれ自己実現を図り、また、社会の構成員として必要な資質・能力の育成を図る」という義務教育制度の趣旨から不登校問題をに早急に対応しなければならないと考えており、さまざまな調査研究を行って解決策を講じています。
文部科学省が行った「不登校となった直接のきっかけ」の調査では、不登校の原因は、「学校生活に起因するもの」、「本人の問題に起因するもの」、「家庭生活に起因するもの」という順になっています。しかし、不登校の要因や背景は時間の経過とともに変化することも多く、本人にもはっきりした理由がわからない場合も少なくないため、不登校のきっかけや要因は多様化し、特定できにくくなってきています。